髪を育ててやる!

ワインにも発毛効果がある

前回のお酒の発毛効果に引き続き次はワインの発毛効果についてです。

赤ワインには古くから健康効果があることが知られています。ワインを日常的に飲むフランスでは、フレンチ・パラドックスという言葉があります。これは、同じ量の脂肪を摂取しているにも関わらず、フランス人の心筋梗塞などの心血管系疾患での死亡率は「米国人のそれのほぼ半分である」という事実を指しています。

なぜ、同じ脂っこい料理を食べているのに、フランス人は、アメリカ人よりも心筋梗塞などの心臓病を起こしにくいのでしょうか。

この二国の食習慣で、大きく違っているのが、フランス人は毎日赤ワインを飲むという点です。また、これとは別に、赤ワインを毎日3杯程度飲む習慣のある人は、まったく赤ワインを飲まない人にくらべて、認知症になりにくいという報告もあります。

赤ワインには、ぶとうに含まれるポリフェノールの一種、レスベラトロールが含まれています。レスペラトロールにはすぐれた抗酸化作用があり、赤ワインの健康効果はそれによるものだと考えられてきました。

しかし、レスベラトロールは腸からの吸収が悪く、肝臓ですぐに代謝されるので、血中にはごく低濃度しか検出されないことが報告されています。しかも、低濃度のレスベラトロールでは、それほど抗酸化作用は期待できません。

テレビや新聞で、耳にタコができるほど、ポリフェノールは、強い抗酸化作用を持ち、体内で体のさびの原因となる活性酸素を消すので健康によいという話を聞かされていると思います。しかし、このまことしやかな話も、レスベラトロールのように、服用しても吸収されにくいポリフェノールでは、あてはまりません。

IGF‐1は、心血管系の保護作用と認知機能改善作用を持っています。また、IGF-1は体の中で活性酸素を消去するいくつかの酵素をふやすことで、抗酸化作用を発揮することも知られています。

これらの事実は、赤ワインに含まれるレスペラトロールは、胃腸から吸収されなくても、胃腸表面で知覚神経を剌激し、全身でIGF‐1をふやすことで、心疾患や認知症を予防し、抗酸化作用も発揮する可能性を強く示しています。

それを裏づけるかのように、正常な若いマウスを使った研究の結果、レスベラトロールとレスベラトロールを高濃度含む赤ワインの投与は、胃腸の知覚神経を剌激し、体内のIGF‐1をふやすことがわかりました。しかし、レスペラトロールをあまり多く含まない赤ワインや白ワインでは、体内でIGF‐1はふえませんでした。

今回の実験では、健康な若いマウスを使ったので、レスペラトロールをあまり多く含まない赤ワインは、IGF‐1を正常以上にはふやせませんでした。しかし、年をとった動物や認知症のモデル動物などは、IGF‐1をふやしやすくなっているので、レスベラトロールをあまり多く含まない赤ワインでも、IGF‐1をふやす作用は十分期待できます。

これは、人間にもあてはまります。すなわち、レスベラトロールが低濃度の赤ワインでも、加齢や認知機能が低下した人が飮めば、IGF‐1の低下を抑制し、また育毛にも効果的であると思われます。

なお、赤ワインの中では、ブルガリア産のものが比較的レスペラトロールを多く含みます。また、レスペラトロールはぶどうからアルコールにより抽出されるので、ぶどうジュースには、十分な量が入っていません。

ただし、発毛を促進したいからといっても、飲み過ぎてしまうと逆効果になるので気をつけてください。